新しい事業所様とお付き合いを始めさせて頂く時は、見学に伺わせて頂くようにしています。
知人やお客様から「買い付けに行くんですか?」「面白い物を探しに行くんですか?」
よく訊かれるけれど、私自身「なぜ行くのか」について深く考えたことは無かった。
新しい商品を探す、というだけなら今の時代ネットやmailでの連絡でも十分事足りる。
けれど、最近あるオンラインセミナー(それはアートについてのものでした)を聴いている時
キャプションを付けることで作品の観え方が劇的に変わる、ということについての説明がありました。
描いたメンバーさんの人物像や歴史、障害特性や事業所での様子等々・・それを説明される
前と後で作品がまるで違って観えることがある、と。
うちでお取り扱いさせて頂いている商品もある意味普通の雑貨とは違っています。
障害のある方が一生懸命作ったから買って下さい、などということではなくて、
彼らがどんな風に、誰と関わってこの作品を創ることにたどり着いたのか、
どんな風に木を研磨し、粘土をこねたのか、
体の奥からこみ上げてくるように描いたのか、黙って黙々と描き続けたのか、
皆と、あるいは一人で楽しく笑っていたのか、時には歌ったり踊ったりしていたのか・・・
そういう風景も含めてこの商品をお届けしたいと、
それがこの商品をお預かりして販売する、私の使命のようなものだと勝手に思っているのです。
そんな訳でそういうことも学ばせて頂くために、私にそのことを気付かせて下さった
奈良の「たんぽぽの家」さんに、来週お伺いして来ます。