創作家 aoとして

子どもの頃

幼い頃から細かい線を描くことが好きでした

小学校の図工の時間に花壇を画くように言われても

同級生のように「おはな」の輪郭から描くことが出来ず、めしべから描くような子どもだった私は

ミクロのような視点で対象物をとらえているため

絵を描くことにかなりの時間がかかりました

授業の時間内には到底終わらず、居残りしても終わらず、自宅で描いてくることが常でした

「みんな」と同じように出来ないことでよく注意を受けた時代

葉脈やラジカセ、細かい造りの建造物など

私の描きたいものは細かい物ばかり

「遅い」「絵が変」色々言われるうちに「私は絵が下手なんだ」と思い込み

絵を描くことは好きだけど、人には見せずこっそり描くようになりました

後は「子ども新聞」を作って(コピーのない当時はカーボンの複写で作成)欲しがる同級生に配ったり

欲しいと言ってくれる人がいた

高校の時に文化祭などのイベントで頼まれてポスターやポップを描くと

欲しいと言われることがあり、びっくりしたけれどとても嬉しかったことを覚えています

そんなことがあると思わなかったから

絵を描く以外にもかなり幼い頃から

縫い物や編み物、粘土での造形、料理や製菓など何かを創ることが好きで

当時は少ない資料で独学したり、周囲の大人に教えてもらったりしました

コツをつかむのが早く子どもっぽくなかった私は

時々色んなことを教えてくれる大人の人と出逢えたのです

そうして色んなことが出来るようになったけれど

それを仕事にしようとは思いませんでした

今と違い、それは一握りの特別な才能の持ち主だけが許される時代だったからです

アーティストとしてではなく

『lima poepoe』を始めてオリジナルキャラクターやポップを作ると

それを好きになって下さるお客様が現れて、購入して下さるようになりました

お客様の声にお応えするカタチでグッズも増えました

私はアーティストとかクリエイターとは少し違っていて

それは私の中に「表現したい!!」という自己実現とか自己顕示とか

そういう情熱のような気持ちが無いからです

ただ好きなものをコツコツ描いたり

誰かのご要望をカタチにすることが向いているのだと感じています

障がいのある人と

特に私は障がいのある人の特性に惹かれるので

彼らの創り出すものの中に

楽しい「タネ」を見つけて育てて

それをカタチにして楽しんで下さる方の元へ届けたい、という気持ちが強いのです

私と彼らのそれぞれの特性が化学反応を起こして

手に取った誰かが爆笑するような

身につけるたびに元気がでるような

独特の光を放つものを一緒に創りたい

「素晴らしい作品」のような「ハレ」のものではなく

日常に溶け込む「ケ」のようなもの

そのために

『ao』と一緒にものづくりをしたい

『ao』にお仕事を依頼したい

そんな風に思って頂けるように

更に色んなことに挑戦し、人と出逢い、

力をつけていこうと思います

そうして創るものや世界観を知って頂くために

『ao』としての活動を始めます

宜しかったらお付き合い下さい

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