
つくるをつなげる雑貨店『lima poepoe』は、2025年4月26日で4周年を迎えることが出来ました
本当に「何とか」という感じですが
これも、多くの色んな方に支えていただいたからです
本当にありがとうございます
ただただ「障がいのある人とない人を地域でつなぎたい」というオモイで
ナースとして働きながら3年ほどの期間をかけて「どんな内容にするか」を模索し
障がい者のものづくりを応援しながら、そのポテンシャルについて
関係者にも関係者以外の方にも知って頂きたい
というオモイから「福祉雑貨」のお店にしました
市内だけでなく、全国の事業所さまの情報を集め、「これは!」と思った所へ伺い
見学させて頂いたり、お話しを聴かせて頂いたうえでお取り扱いをさせて頂いてきました
また、出逢った方から色んな方にお繋ぎ頂きました
雑貨については障がい者のポテンシャルの啓発のために販売するので
誰が作ったのかは関係なく「目を惹きつけ、心をつかむ」ようなモノであって欲しいのです

「障がい者が作ったんだったら買ってあげよう」は同情です
同情ではなく、「楽しい!素敵!ワクワクする!」
そんな気持ちでお買い物して楽しんで頂いたり、大切な人に贈って欲しい
それは彼らにとって応援となります
「買う」という行為は同じでも同情と応援は違います
障がいがあっても自分の出来ることで何かを生み出し
それが、他の誰かを楽しませる、そのことがまた彼らの応援になる
直接関わり合わなくても『lima poepoe』を通してそんな風にそれぞれのオモイを循環させたいのです

(入口の看板は福岡の『アトリエ・ブラヴォ』様に描いて頂きました)
コロナに翻弄された開業から4年
コロナが明けて、ほっとするのも束の間、
社会は大きく変化しています
それ以前の社会とは変化の速さがまるで違う、と感じます
これまで社会情勢の影響を受けにくいと考えられていた福祉の世界にもその変化は及んでいます
まず、ほんの数年前と比較しても「障がい者」といわゆる「グレーゾーン」にカテゴライズされる人数は増加の一途をたどっています
年金受給者も増える一方で労働者人口、特に正規雇用者は減少し続けています
国家収支、人材不足・・課題は多く
この先、障がい者がこれまでと同じサービスを受け続けることが難しいのでは、と簡単に予測がつきます

これからのこと
ではどうしたらいいのでしょうか
これまでの社会はそれぞれの業界でお互いが別々に、まるで介入しないように取り決めているかのようにお仕事をしてきました
企業、医療や社会福祉法人、教育機関、公的機関、個人事業・・・
福祉の世界はそれが顕著で
長く、障がい福祉サービス事業所内のことは周囲に知られず、
他の業種と連携する機会もあまりないという印象でした
けれど、多分それでは立ち行かなくなります
既に廃業する事業所も目立ち始めました
民間企業、社会福祉法人、社長、先生、アーティスト、そういう枠を飛び越えて
お互いの得意なことで助け合ったり、
苦手なことを補ったりして一緒に創り上げて
この激動の時代を乗り越えていかなくてはならない
どちらか一方がたくさん利益を上げて
片方は搾取されるのではなくて
本当の意味でWin-Winとなる社会にならなければ生き残っていけない
けれど現場は人材不足の中、日々の業務でいっぱいいっぱいなことが多く
直接お仕事を見つけたり受けたりすることは難しいことが多いのです
私たちは障害福祉事業所を創るのではなく
あくまで中間支援者として既存の事業所をつないで、新しいお仕事ややりがいを生み出したい

そのために、私たちにも色んな方の応援が必要です
障がい者福祉の関係者だけでなく、企業の方、地域の方、アーティストの方の力も必要としています
コツコツと活動を続ける私たちの力は本当に微力で
挙げている声も精一杯頑張っても、なかなか届かない
同じようなお店や、障害福祉サービス事業所も廃業していく中で
私たちもいつまで続けられるのか、とも思います
それでも、障がいのある人とご家族が安心して暮らせる社会を目指して
そのことを自分ごととして一緒に創り上げようとして下さる方や応援して下さる方を
これからの企業の在り方としてCSRやSdgs推進を図ろうと考えて下さる企業さまを
ドンドン増やせるように
これからも同じオモイで『一般社団法人リマポエポエ』を立ち上げたメンバーと一緒に頑張り続けていきまず
5年目に入る私たちのオモイは「こうなったらいいな」というふわふわした夢ではなくて
身の引き締まる「覚悟」です
コツコツ、ワクワク、ドンドン
「障がいのある人と社会をつなぐハブになる」
これからの社会を語るには小さくて地味な団体であり活動ですが
これからもどうぞ、宜しくお願い致します